症例Q&A
■症例Q&Aについて
当クリニックに、よく寄せられるご相談やご質問への回答を挙げています。ご覧ください。
<排尿・尿の異常>
「尿が出にくい」
「尿が出る際、勢いが弱い」
「尿の線が細い」
「尿が出るまでに時間がかかる」
このような症状がみられる場合、以下の病気が考えられます。
・前立腺肥大症:前立腺が肥大(大きくなる)することで尿の通り道が狭まくなり、上記のよう
な症状が現れます。
このほかにも同様の症状が発生する代表的なものは次の通りです。
・神経因性膀胱:神経性の病気ですが同様の症状がみられます。
・立腺がん:腫瘍が大きくなることで前立腺が大きくなり発症することがあります。
・尿道狭窄:外傷、炎症後に尿道が狭くなることにより発症します。
前立腺肥大症の場合、肥大した前立腺により膀胱が刺激され、
残尿困難から尿が最後まで出しきれず、このような症状を感じることがあります。
特に、50歳以降の男性に、よくみられる症状です。
他にも、前立腺がんを合併していたり、膀胱炎、前立腺炎、神経因性膀胱でも残尿感を感じることがあります。
詳しくは、それぞれの疾患の項目をご覧ください。
この状況では、膀胱の中に通常排出されるべき尿が一定量以上たまっており、
下腹部が張った状態になります。また、痛みも伴ってきます。
膀胱より下に尿が流れない為に、非常に苦しい状態が続きますので、
すぐ受診することをおすすめします。
直接的な原因は、尿道が何らかの原因で閉塞(尿閉)されて、尿が出ない状態と考えられます。
この状態になる主な疾患としては、前立腺肥大症や尿道狭窄のために尿道が細くなっていたり、尿道に結石が詰まっていることが多いです。
飲酒、風邪薬の内服、便秘などをきっかけに発症することがあるのが前立腺肥大症です。
稀ではありますが、膀胱腫瘍、神経因性膀胱、前立腺がんの場合もあります。
詳しくはそれぞれの疾患の項目をご覧ください。
年齢を重ねると、夜間の尿量とともに回数が増えていきます。
これは、人間の機能低下(膀胱容量の減少等)が要因であることが多いです。
特に、50歳以上の男性であれば、前立腺肥大症の初期症状として夜間頻尿はよくみられます。
詳しくは、前立腺肥大症の項をご覧ください。
また、それ以外にもさまざまな原因が考えられます。
・睡眠障害:眠りが浅い、寝つきが悪い、すぐ目が覚めるなど
・神経因性膀胱:糖尿病、脊髄損傷、脳梗塞、大腸手術により膀胱の神経を損傷し
うまく機能しないなど
・内科的疾患:腎機能低下など
この症状に気づいたら、すぐに受診をおすすめします。
血尿が出て症状がある場合(例えば、残尿感、背部痛、排尿時痛など)、
尿路結石、膀胱炎などが考えられます。
また、見た目で尿に血が混じっているのがわかっているが、
症状がない場合もあります。このような場合、尿路腫瘍、膀胱がん
などの可能性も考えられます。
いずれにしても、検査を行う必要がありますので、受診をおすすめします。
※詳しくはそれぞれの疾患の項目をご覧ください。
<検診での異常>
病的な意味の少ない一時的な尿潜血や、病的な尿路感染症、ナットクラッカー症候群、
結石、尿路悪性腫瘍(尿管がん、前立腺がん、膀胱がん、腎臓がん、腎盂がん)などが考えられます。
詳しい検査を行う必要がありますので、受診してください。